濃霧の先に

レヒレさん、なんかちょっと残酷だな。

カキの飛行Zの話題でもちきりな一同。
ふとポケセンに置いてあった島のパンフレットに目をやったサトシ。
そこには先日、カキに試練を課した老人の写真が。
どうやら亡くなった先々代の島キングで、ハプゥの祖父のソフゥらしい。
まあ、だろうな。
驚くカキとサトシであったが、淡々と解説をするハプゥ。
カプ・レヒレの生み出す霧の中では死者と再会する事があるらしく、
再びの別れに耐えられない者は霧から出られず戻れなくなる事もあるのだとか。
それを聞いて突如、情緒不安定になるマオ。スイレンが慰めに行く。
マオの母は病死らしい。マオがまだ幼い頃に入退院を繰り返していて、
久々の外出の際に偶然現れたアマカジを母が捕獲、それを妹のように可愛がる。
しかし母はまた入院、会う度に謝ってくる母に次第に嫌気を覚えたマオは
ある日ついに母に文句を言ってしまう。が、それが母と交わした最期の言葉に。
その事をずっと悔やみ続けたマオ。どんな顔をしていいのか分からず、
レヒレの力を使っても母には会いたくないと泣き出す。
スイレンが慰めてあげるが、その様子をレヒレは遠くから見ていた。
気を取り直したマオを連れ、一同はハプゥの家へ押し掛ける。
農業の手伝いをしていた一同であったが、突然　辺りは濃霧に包まれる。
カキ、マーマネ、スイレンは無事合流できたものの
サトシ、マオ、リーリエは行方不明に。
リーリエは濃霧の中を迷っているとグラジオに遭遇、
これはレヒレの霧と察した両者は、親父を探し始める。
サトシは霧の中を駆け出したニャヒートを追って森の中へ。
ニャヒートの進んだ先にはムーランドの姿が。再会を喜ぶニャヒート。
強くなって覚えた技をムーランドに披露し始める。
するとムーランドはニャヒートの火の粉にパンチして大文字に変えてみせる。
火の粉を大文字に変える為の特訓を始めるニャヒートとムーランド。
そういえば火の粉も炎の牙もムーランドが教授したんだっけ。
一方、濃霧の中を歩くマオ。声に振り向くとそこには亡き母の姿が。
飛び付いて泣き出すマオ。母は大きく成長したマオとアマージョに喜ぶ。
マオは最期にかけた言葉の事を謝るが、母もまた気にかけていたようで
今度は謝罪を列べるのではなく、感謝の言葉を列べる。
それに応えるようにマオもまた母に感謝の言葉を列べる。
2人の感謝の感情に反応するように次々と花が開き、
辺りは一面　グラシデアの花が咲き誇る。
一方、行方不明になったサトシらを案じて不安になるカキたち。
ハプゥはカキら3名にその場を離れぬよう言いつけ、彼岸の遺跡へ走る。
ハプゥはレヒレにサトシらを霧から還すよう訴える。
話を聞いているのかいないのか分からないレヒレに苛立ったハプゥ。
レヒレに向けてラスターカノンを放つと突然、目の前にソフゥが現れる。
ソフゥが言うには、レヒレはハプゥを島クイーンとして認めたのだと言う。
仲間を想う強い気持ちがレヒレにも伝わった模様。
レヒレによって濃霧は徐々に薄まってゆく。
ニャヒートはムーランドとの特訓によって大文字を習得。
マオの母は最期に　いつでもそばで見守っていると伝える。
霧の消失とともに消え去る母。気が付くとハプゥ宅の庭に立ち尽くすマオ。
マオの足元に咲く花の合間からシェイミが現れる。
サトシとリーリエも無事、霧から生還し皆と合流。
マオもシェイミを抱いて合流。シェイミに驚くロトム。
ゲットしたのか不明だが飛び立つまでは世話をする模様。
けっきょく親父には会えなかったリーリエとグラジオ。
ハプゥ曰く、2人の親父はまだ生きているのではないかとの事。
それを聞き、ルザミに伝達するべく駆け出すグラジオ。
去り際に大試練の約束を取り交わすハプゥ。
島クイーンに任命された旨を発表。早速大試練に食い付くサトシ。
まずは島クイーンとなる儀式を行い、その後の大試練を承諾。
いよいよポニ島の大試練へ。

たまにあるガチで泣かせにくる回。
マオの母、病死だった。それもかなり幼少期に。
回想の部分だけでも相当切ない話だったけど
感謝感謝の嵐で、大分感情を揺さぶってくる。
あんな風に素直に感謝を伝えられたら孝行ものだな。
だからマオちゃんはまっすぐでいい子なんだろうな って。
そしてありがとうの言えない私はクズなんだなって。
リーリエとグラジオの親父はけっきょく死亡確認できなかったわけだが
お前らの親父なら孤島でマメ食って肥え太ってたぞ。
ハプゥが島クイーンに任命されたのもかなり唐突のように感じたけど、
島に同世代がいなくてずっと独り善がり的だったハプゥが
サトシらと行動を共にするうちに協調性だったり
他者を認めるという事が出来るようになった、という事なんじゃないかな。
初回に比べれば大分やわらかくなったし
全体を通してみればまあ、順当なのかな。

次回、いよいよポニ島の大試練
実力者ハプゥとの決戦